お花見とはどんな行事
花見とは桜を鑑賞し、遊び楽しむために公園などに出かけることを言います。
日本では、毎年3月末から4月の始めにかけて、家族や仲間、会社の同僚が桜の木の下に敷物を敷いて座り、お酒を飲んだり、お弁当を食べたり、歌を歌ったりしながら楽しい一時を過ごす習慣があります。
現在ではお花見と言えば桜ですが、奈良時代には遣唐使によって伝わった梅が鑑賞されていました。
遣唐使の廃止に伴い、梅から日本古来の桜へと変わっていきました。
平安時代の「日本後記」には嵯峨天皇が812年「花宴の節」を催したとあり、これが桜による花見の最古のものとされています。
嵯峨天皇は清水寺にある地主神社の桜を愛して、毎年桜を献上させていました。
これが貴族たちに伝わり、お花見は広まったようです。
桜の全般的な花言葉は「精神美」「優美な女性」「純潔」です。
「精神美」とは、桜が日本の国花とをあらw巣いう位置づけから、日本国、そして日本人の品格を表すシンボルとして、美しさを託した言葉という推察があります。
また「優美な女性」「純潔」は、桜の花の美しさからイメージされたものとされています。
日本人は古くから四季の移ろいや自然美を重んじる文化があり、それが現在でも継承されているのです。
桜のこと知っていますか
桜の種類は600種類以上…日本では桜というとソメイヨシノが有名ですが桜は非常に種類が多く、100種類以上あると言われ、園芸用に品種改良された物を含めると30種類以上、人によっては600種類以上あると言われています。
日本にある桜の全国の8割を占めるのがソメイヨシノを言われています。
開花予想される桜は、数多ある桜の中でもソメイヨシノをもとに行われています。
日本にあるソメイヨシノは全てクローン…接ぎ木や挿し木と呼ばれる方法で増やしているため子や孫ではなく同じクローンとなります。
桜は世界にたくさんある…ドイツやフランスのヨーロッパはもちろんカナダやアメリカ、台湾、韓国にも咲いています。
ただその多くがソメイヨシノではないため、色や見た目が大きく異なります。
開花予想は標本木と呼ばれる桜の木を基準にしている…全国には標本木が100か所以上あります。
8割以上咲いたら満開であると表現されます。
サクランボがなるのはセイヨウミザクラと呼ばれる品種…花見でよくみられるソメイヨシノは実はなるが想像しているサクランボとは異なり、食べられるが美味しくないです。
桜の葉には毒がある…クマリンと呼ばれる毒があり、葉が落ちることで周辺に他の植物が生えないようにしています。
桜餅の葉を食べても大丈夫なのか?…クマリンは肝臓に害をもたらす物質とされているが、それほど強い毒性ではないためそのまま食べても問題ないと言われています。
子供や肝臓の弱い人は避けておいた方が無難ではないかともいわれています。
桜はバラの仲間…バラ科モモ亜科スモモ属の落葉樹の総称であるためバラと同じ仲間になります。
緑色の桜がある…うこんと呼ばれる品種があり、うこんは緑色の花を咲かし、開花時期はソメイヨシノよりも少し遅いです。
二日酔い対策として飲まれるウコンは生姜のことで全く関係ありません。
日本最古の桜は樹齢2000年…山梨県の実相寺境内にある山高神代桜が日本一古い桜を言われていて推定2000年と言われています。
花より団子の意味は知っていますか
「花より団子」とは、花を愛でるような見た目の美しさや風流さよりも、団子を食べるような実利を選ぶことを意味する言葉です。
使い方は2種類あり、外観よりも現実的な利益が大事だと伝えたり、上品さやおもむきが理解できないとたとえたりすることがあります。
花を愛でながらお弁当や食事を楽しむとありますが、現実は実利を選ぶ環境を社会が作っているようなきがします。
花見を盛り上げるためイベントがあったり、出店が多数でていて集客しているからです。
そのため花より団子になっているのだと思います。
昔はそういって揶揄した(からかうなどした)言葉も今では使わない、いや花と団子になっているのでしょう。
団子にはたくさんの意味がある
お花見と言えばお団子と連想する人もいるでしょう。
特に三色団子をイメージしませんか?
意味がありその3色を使用しているのです。
まずは三色で春を
ピンク、白、緑の3色では春を表していると言われています。
ピンクは桜や春を、白は白酒を。
白酒とは3月3日の桃の節句に飲むお酒のことで、他にもまだ雪が残っている早春を表している、温かい春の白い空を表しているともいわれています。
緑は、芽吹く緑やヨモギを表していると言われています。
次に三色で季節を
「春」を意味し、桜や桃の花、春の日差しをイメージしたのがピンク。
ピンク色には厄払いの願いもこめられ、解毒作用のクチナシで赤く染め、健康を祈っています。
「冬」の白酒、春霞をイメージしているのが白。
白には血圧低下、清浄の願いがこめられ、ヒシの実を入れて作られています。
「夏」の新緑や草木の緑をイメージしたのが緑。
母子の健康を祈り、母子草やヨモギで作られています。
三色の並びも下から緑、白、ピンクと並べて大地から陽光まで表現しているそうです。
他3色で縁起物
お花見はもともと庶民の行事ではなく、身分の高い人達が行う神聖な行事とされていました。
身分の高い人に献上するために縁起のいい色が付けられるようになったとも言われています。
ピンクと白は縁起が良く、緑は邪気を払ってくれる色とされており、また神様が喜ぶ色だと色を言われていました。
と3色には色々な深い意味を込め、現在まで受け継がれています。
団子は美味しい
意味も知らず人は美味しいと食べるものです。
団子の中で私が好きなものはいくつかあります。
喜八洲(きやす)総本舗のみたらし団子
千鳥屋宗家のみたらし小餅
坊ちゃん団子
花見の際に団子とともに桜を愛でて欲しいです。
美味しいごはんにお酒、最後のデザートに花見団子まさにお花見ですね。
桜には色んな意味があり、3色にも意味があり、812年より日本人に愛されてきた伝統行事、花見を皆さんも楽しんでもらいたいです。
1年に1回しかない春を友人と、同僚と、または親しき人と楽しんでください。
いい思い出が皆さんにできますように。
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